人生で1番恥をかいた場所は、フリーアナウンサークラブの教室かもしれません。その経験が人生を変えてくれました。
塾の門を叩いたのは、少しづつ喋りの仕事を始めたころ。
「キレイに喋りたい」という思いが空回りした自己流でした。抑揚がなくて、暗い声。その事実に気づいたのは授業初回、教室で録音した音源です。
喋り方はすごくパーソナルな部分ですから、先生に的確な指摘を頂くたびに悔しくて…ボロボロ涙が出たこともあります。
「ここは恥をかく場所だから。」と熱い想いで向き合って下さる塾長と同じように夢を持つ塾生仲間。厳しくも温かい環境は、悩んだ分だけ学びを下さいました。
いい喋りは「伝わる語り方」なのだと1年間の授業を通し感じました。塾では、音声概論から朗読・原稿読み・司会擬似などを様々な授業を通し、聴き手に届く伝え方を学びます。
私は「川向こうの相手に伝わるように喋る」という授業が1番記憶に残っています。伝わる喋りは、声の大きさや滑舌だけではないことを体感しました。
現在はFMラジオ局でパーソナリティをしています。今も悩んだ時は、塾の「教本」を開いて初心に帰ります。塾でのかけがえのない時間は、ずっと心のお守りです。
塾長、長田さん、先輩方、同期の皆、本当にありがとうございました。
卒業生の感想